良いEAやトレードの法則については、私はかつてSentiment Analysis理論で学びました。
彼が開発したOPAというEAはさておき、その理屈自体はとても素晴らしいものであり、彼が提唱した法則は聖杯そのものといって過言ではないと考えており、
そのエッセンスを皆様と共有したいと考えております。
原著を直訳しながら、その意図するところを吟味していきたいと思いますので、どうぞお付き合いくださいませ。
1. 市場がレヴィフライト配信に追随していることを考えると、テールリワードを抱き込むシステムのみを利用する。
これはSentiment Analysisの大原則です。直訳すると感情分析になりますが、もっと日本語的に考えると、感傷的な動きを分析するという読み方もできます。
レヴィフライト理論については割愛させていただきますが、テールリワードとは、つまりあまり起きないと思われる事象が起きたときに利益が得られるシステムのことです。
めったに起こらないことを、割と頻繁に起こるものと仮定し、その状況下で利益が出るようなシステムを運用しておく、これが大鉄則となるわけです。
極論を言えば、以下の法則は、すべてこの”1″に集約されるといっても過言ではありません。
2. 報酬が限定されていてリスクが無制限のシステムを使用してはいけません。
例えば マーティンゲール、グリッドトレーディング。
非常に広いストップロスを持つヘッジまたは一部の平均的な復帰(サイドウェイ)システム。
こういったものを利用してはならない、と原著には記されています。
リスクが無制限であれば、確かにこれらのシステムは機能するかもしれませんが、私たちは現実を見る必要があります。
私たちの資金は有限です。そして、時間も限られている中で、短期間で利益を上げるように見せかけるシステムにこそ陥穽(落とし穴)が存在しているのです。
1.の法則に戻りますが、めったに起こらない無限DD状態が発生するとき、そのシステムは終わります。
そして私たちが直面している時代で、未曽有の事態がもう二度と起こらない、なんてことを誰が言えるでしょうか?
世界そのものが緊急事態となっている現状において、私たちは有限の資産についてさらに見つめ直さなければなりません。
3. テールリワードを取り入れ、テールリスクを制限するシステムは、以下の特徴を持つ。
– 固定/制御されたストップロス
– トレイリングストップロスを使用
– リスク比に有利な報酬を持っています。例:100ピップTP、50ピップSL
– 一般的にトレンドフォロー&モメンタムに従うブレークアウトシステム(リバーサル-レンジシステムは可能です。仕事をしているが、彼らはまだ一般的な市場のルールに逆らっている。)
原著では上記のように列記されています。つまりルールに忠実という意味で基本的にはマーケットのエッジを狙っていくシステムが無難ということを記している。
ブレイクアウトシステムだけでなく、レンジ逆張りシステムも可能であるということを示唆しています。端的に言えば、
- ブレイクアウトシステム(SL/TP Trailing有)
- レンジ逆張りシステム(SL/TP Trailing有)※ただし副次的
これらのシステムが聖杯というべきと評しています。
4. 一般的に平均回帰(横並び)システムは採用しない
平均回帰、つまり上がりすぎた値段はやがて戻る、収束するといったものは、マーケットファットテール(異常事態の確率が異常に高いのが当たり前という状況)においては
もはや考えるだにナンセンスであるということを指しています。
私はEAの真実において、バックテストは意味がないとしましたが、2020年のマーケットはバックテスト考慮外の事象が起こりすぎており、つまり当然そうなるだろうとか、
10回コインが表を向いたなら11回目は裏を向くだろうとか、このような収束を考えるバイアスからのパラダイムシフトが必要ということをも示唆しているように思います。
5. トップやボトムを釣ろうとしないこと。
トップやボトムについての逆張りシステムをメインユースするのは良くない、というのが一つの法則です。
3.での推奨システムと反目する印象ですが、3.では「ありっちゃあありで、基本はブレイクアウトシステムだよね」といった内容です。
反発ばかりを見越すトレードスタイルは畢竟はナンピンマーチンなどと同じであり、同じ穴の貉とまで云えてしまうのかもしれません。
あくまでバランスの良いスタイルの使い分け方、混合の仕方が望まれるというところです。
6. あなたの損失を短くカットし、あなたの利益は伸ばしてください
利益は短くカットし、損失は伸ばすという、数理モデルでも証明されているような人間あるあるはやめよう、というものです。
7. トレンドを追う。トレンドは複数の時間軸で現れる可能性があります。
基本的には既出事項と近いため、割愛させていただきます。
8. SMがそうであるように、トレンドの均衡を意識する。
SMというのはスマートマネーのことです。SMについては古くは謎の投資家がいち早く目を付けたものであり、要するに大口のトレードを追随すれば、勝てるというものです。
トレンドの均衡については、たとえばmyfxbookのcommunity outlookなどに表示されています。
例えば記事執筆時点ではドルが弱い状況になっていますが、
トレンドが続いている場合、逆のポジションが優位になっています。そしてこれは、ほとんどいつも、そうなります。
この事象をSMは押さえているというのです。
9. 勝率は低いが報酬の高いトレードができるシステムを採用するための心理を鍛える。
システム勝率が高くても報酬へのリスクが低い場合は、レビーフライトによる破滅につながる可能性が高くなります。
つまりマーチンで小銭を稼いでもそれは線路の上の小銭を集めているだけで、気づいたら機関車で轢き殺されているということです。
私たちはかなりの苦難の果てに大金を手に入れる”べき”であり、それはゴールドラッシュに金を採掘する夢追い人に似ているのかもしれません。
目の前に小銭は転がっていないが、探し果てたその最後に栄光は待っている。
10. 自分の資本には限りがあり、市場の資本には限りがあることを理解しましょう。
これはさんざん言ってきたことです。
つまり資本に限りがある以上、ナンピンをすることはできません。
経済学者が理想を語るのと同じように、ナンピンやグリッド、トラリピを推奨する方は、資本力が無限大であることを仮定します。
しかし現実はそういったモデリングの上に成り立っているわけではありません。現実を見たうえで、それに見合ったリスクを
本当に取れるのか、見極めながら投資をすることが肝心となります。
【PR】2021年、最後のプロジェクトへ。
わずか20日で6%のプロフィットをたたき出す、マーチン・グリッド・トラリピ等ではない完全無欠のシステムが完成しつつあります。
私たち開発チームはこのEAに全ての魂を注ぐつもりです。現在最後の仕上げに向け、開発調整中です。
動意の低い12月の相場で、12月10日から20日足らずの稼働で+1000pipsを稼ぎ出そうとしています。
このシステムはSentiment Analysis理論を完全継承したシステムであり、もはやB-bookブローカーの利益構造の究極ともいえるでしょう。
低リスクでの複利運用試算です。
私たちは更なる高みを目指すことができるでしょう。乞うご期待。
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最後の戦いが始まる。